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Vol. 28
TOPICS #28
世界の貧困を考える (3)

ムハマド・ユヌスさんは、「マイクロクレジットの父」と呼ばれ、彼が創立したグラミン銀行は最も有名なマイクロファイナンス金融機関(MFI)のひとつですが、今回はマイクロファイナンスについて、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

マイクロファイナンスとは、一般的に「自営業者、低所得世帯、零細企業に対する金融サービス(小口ローン、貯蓄、送金、保険等)を提供」することをいいます。つまり、貧困層に対する小口金融規模サービスのことで、マイクロクレジット(小口ローン)は、マイクロファイナンスの一部と言えます。

発展途上国では、雇用の機会が少ないため、自営業かファミリービジネスで生計を立て、何とか生き延びているといった人たちが多くいます。そのような貧しい人々は、将来の備えや計画に対応するための預金口座や保険サービスといった一般的な金融サービスへのアクセスがありません。マイクロファイナンスは、このようなニーズに応え、貧困緩和に努めることを目的としています。

では、マイクロファイナンスは単なる社会貢献事業なのでしょうか?
マイクロファイナンスは、従来の開発援助にあるような慈善的なアプローチとは異なり、一人ひとりが自分の可能性を活かし、経済的な将来設計も立て、自立した生活を営むことができるよう支援するものなのです。従って、収益を生み出すビジネスに成り得るビジネスモデルとなっているのです。社会福祉とビジネスが融合した、まさに新しいビジネスモデルと言えるでしょう。

日本においては、マイクロファイナンスは、まだまだ認知度が低いですが、人々の関心・理解を高め、マイクロファイナンスを必要としている地域において、そのサービスが提供される仕組みや体制の整備を目的とした技術・資金・物資を支援するという目的で、「プラネットファイナンス」というNPO団体が2006年7月に設立されました。

Reference: 「入門マイクロファイナンス」 フェルダー直子/著 森友環莉/訳
        Blog 「Micro Finance Journal
Photo by Ms Naoko Felder


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