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Vol. 173  ボローニャに暮らす
〜イタリアの小さな街・ボローニャの生活〜
 

ボローニャの日常生活の中で見たこと、感じたこと、思ったこと、学んだことを
特別でも何でもない自分の視線で語る

ベルリン中央駅 〜ベルリンの歴史とホロコースト〜
 

\. palazzo buoncompagno

ボローニャの旧市街を歩いていると時々古い大きな建物の扉の横にその建物の歴史を説明した茶色のプレートがはめられているのが目に付く。しかし忙しく生活する人が多いこの時代、見過ごしてしまうことが多い人が多いのではないだろうか。私にしてもそうである。今日はゆっくり散策しようと腹を決めて出掛ける日以外は、大抵目的地に直行して大急ぎでバスを乗り継いで家に帰ってきてしまう。だから見ているようで見ていないものがなんて沢山あることか。先日少し時間があったのでいつも風の如く通り抜けてしまう路地を改めてゆっくり歩いてみたら、古い大きな扉が開かれていて、建物の中が良く見えた。まるで、さあ、見てください、と言わんばかりの開け方だったので流石に中に足を踏み入れるのは留まったが外からじっくり観察することにした。内部は外部に比べるとかなり手入れが行き届いており大変美しく、また繊細でもあった。一体何に使われているのか、それとも何方か由緒ある家族が暮らしているのか、外からでは想像しようもなかったが兎に角大切にされていることだけは確かである。ふと扉の左手を見ると例の茶色いプレート。

Palazzo Buoncompagno (ブォンコンパーニョの館)と記されている。古い館にはその家の苗字をつけることが多いからbuoncompagno 家のお屋敷と言ったところか。それにしても良い名前である、buoncompagnoとは良い仲間という意味なのだ。イタリアの苗字というのはなかなかユニークなものが多くていつも楽しませて貰っているが、これもそのうちのひとつである。この古い館、実際古くて1600年前後のものであることが分かった。いつの日かここで誰かを見かけたら、その人がこの館に入って行くところを見かけたら、きっと尋ねてみようと思う。内部はどうなっているんですか、何に使われているんですか、と。そして運良く中庭だけでも見せて貰うことが出来たらば、大変な幸運というものである。

        
中村真人 プロフィール:yspringmindさん

イタリア・ボローニャ在住
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