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ボローニャの旧市街を歩いていると時々古い大きな建物の扉の横にその建物の歴史を説明した茶色のプレートがはめられているのが目に付く。しかし忙しく生活する人が多いこの時代、見過ごしてしまうことが多い人が多いのではないだろうか。私にしてもそうである。今日はゆっくり散策しようと腹を決めて出掛ける日以外は、大抵目的地に直行して大急ぎでバスを乗り継いで家に帰ってきてしまう。だから見ているようで見ていないものがなんて沢山あることか。先日少し時間があったのでいつも風の如く通り抜けてしまう路地を改めてゆっくり歩いてみたら、古い大きな扉が開かれていて、建物の中が良く見えた。まるで、さあ、見てください、と言わんばかりの開け方だったので流石に中に足を踏み入れるのは留まったが外からじっくり観察することにした。内部は外部に比べるとかなり手入れが行き届いており大変美しく、また繊細でもあった。一体何に使われているのか、それとも何方か由緒ある家族が暮らしているのか、外からでは想像しようもなかったが兎に角大切にされていることだけは確かである。ふと扉の左手を見ると例の茶色いプレート。
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