BYOOL BYOOL Bloggers
トップページ コンセプト トピックス ブログ HPリンク 世界の輪 私の逸品 BYOOL SNS
Vol. 167  ボローニャに暮らす
〜イタリアの小さな街・ボローニャの生活〜
 

ボローニャの日常生活の中で見たこと、感じたこと、思ったこと、学んだことを
特別でも何でもない自分の視線で語る

ベルリン中央駅 〜ベルリンの歴史とホロコースト〜
 

X. お気に入り界隈

ここはボローニャ旧市街にある中央郵便局の裏手にあたる路地の突き当たり。この辺りには小さな店が集まっていて人通りも程々あるので治安が悪いわけではないが、この路地に入り込むと急に雰囲気がすさんだ感じになり実際左右の建物には防犯用のビデオカメラが設置されているくらいだ。ちょっと胡散臭い感じがして時折悪臭なども漂う、多分あまり好きな人はいないであろうと思われる場所だ。路地入り口辺りには大抵いつも犬連れの若いカップルが、お金ちょうだい、みたいな感じで通行人に声を掛けていてそれをうまくかわすのは私には結構鬱陶しいけれど、それさえかわせば何の問題もない。

この写真の建物は一番初めに見たときからずっと気に入っている。手入れなんて全然してないと思われるその様子を見るたびに、勿体無いなあ、こんなに素敵なのにと思わずには居られない。最近の集合住宅なるものが殆ど同じような外見であるのを忌み嫌う私には、どれとも違う見掛けのオリジナリティ溢れるこの建物を良いコンディションでいつまでも保管して貰いたいと心から願う。

最近路地の入り口に新しい靴屋さんが出来た。なかなか良い感じである。それからその斜め前には食器などを売る店。これは私のお気に入りでサルディの時期には要チェックの店のひとつである。昨夏に店を覗いたら大割引をしていたのでこの冬も期待をしていたのだが、とんでもない、君達、2割引なんて割引と呼ばないのだよ、と私は言いたい。フィレンツェやミラノには観光客が沢山居るので2割引くだけでも飛ぶように売れるそうだが、ボローニャだもん、割引と言ったら3割引が当たり前、私的には5割引、欲を言えば7割引かな。貪欲すぎると思うなかれ、冗談抜きで少し待てばそんな大割引をするのだから、ボローニャは。お洒落と地味が混ざり合うこの界隈は面白い。ボローニャに来るときには犬連れカップルをうまくかわすことを億劫がらずに是非とも散策して欲しい。

Y. 様々な窓

私のお決まりの通り道via gallieraがvia a.manzoniと交わる角っこにこんな建物がある。以前何かの書物でこの建物に纏わる古い話を読んだのだが、残念ながら何の書物に書いてあったのか、どんな話だったのかこれっぽっちも覚えていない。

さてその建物、良く見ると大変味がある。数段の階段を上がってのポルティコが施された通路は車道よりも位置的に高いがここが地上階となっている。地上階にはいろいろな種類のペンを売る専門店がありペン好きには堪らない店である。店の脇には中庭に入る門がある。そこはいつも誰でも出入りが出来るように開かれており、ひょいと中に入るとペン屋さんのもうひとつのショウウィンドウがある。大変高価なちょっとそこらでは見たことのない様な洒落たペンが飾られていていつも見物者がガラス窓に張り付いている。面白いのはこの店を見に来るのが決してある程度の年齢になった人ばかりでないことだ。20歳になるかならぬかの若い人達も頻繁に足を運ぶ。小さな中庭はちょっと生活の匂いがして好感が持てる。この建物の住人が出入りしたり所有の自転車を建て掛けて置いたり、洗濯物が干してあったり。

建物は恐らくはその昔、裕福な家族の持ち主であったのであろう。頑丈でいかめしい感じもするが幾つものデザイン違いの窓が備わっていて大変ユニーク、そしてひょっとした拍子にエレガントにも見える、言うなればチャーミングな建物なのだ。さあ、今日は金曜日。この建物の話を求めて久しぶりに本屋さんに足を運ぶことにしよう。

        
中村真人 プロフィール:yspringmindさん

イタリア・ボローニャ在住
▲ トップに戻る | 
|    前に戻る    | 
  |  ヘルプ   |  お知らせ   |  会社概要   |  お問合わせ   |  利用規約   |  プライバシー・ポリシー  |
(C) Copyright BYOOL, Ltd., All Rights Reserved, 2006