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Kozigazgatasi es Elektronikus Kozszolgaltatasok Kozponti Hivatala。これが地区公証所の上部機関である官庁の正式名称。いかにも大仰な官庁だが、中身はゼロ。ここでもインターネットから予約をとるのは簡単ではない。少なくとも6週間は空いていない。仕方なく、見学を兼ねて、午後に出かけて見た。
地区の公証所が近代的な事務所になっているから、中央公証所はそれ以上に良くできているだろうと期待して行ったのだが、古びた建物に着いた途端、昔のKEOKの臭いを思い出した。その直感は外れていなかった。車両関係事務は2階で扱っているが、そこへ着くと、10名ほどの行列があった。番号札を取るのに行列している。おかしなことをしていると思いながら、とにかく行列の最後尾に付いた。ところが、ちょうど私の前で番号札が切れた。番号札発行機の管理人(とても不思議な存在)に、「番号札を何時発行するのか」と尋ねると、「明日8時」という。「そんな馬鹿な。事務終了時刻までまだ2時間半もあるじゃないか」。しかし、番号札発行機の管理人にそれを行っても仕方がない。そういえば、行列に並んだ時に、この叔父さんは事務所内の人物にたいして、盛んに「16」という数字を確認していた。要するに、発行枚数を確認していたのだ。事務所を閉めるまでの2時間半の間に、16人を受け付けるということだったのだ。1時間当たり、6名ほど処理するということだ。しかし、たまげた。ここの番号札発行機は1日に2〜3回しか使われない。1回の使用は1分程度。そのために、この発行機の横にいい歳(40歳前後)をした管理人が、一日中付き添っている。大仰な名称を掲げる「中央公証所」のこの奇妙な光景は、KEOKの光景そのものなのだ。
こういう官庁で、午前中に事を処理しようと思っては間違い。8時に事務所が開く場合、午前中に受け付けてもらおうと思えば、8時に来たのではもう遅い。少なくとも7時、確実には6時に並ぶ必要がある。だから、午後の受付時間が長い月曜日にもう一度、トライすることにした。
月曜日の午後2時半、事務が終わるまでまだ3時間半もある。再び車両関係事務のある2階へ上がった。案の定、番号札の発行機は眠ったまま。「次の番号札発行は何時」と聞くと、例の発行機管理人の叔父さんは、オームのように「明日8時」と繰り返すだけ。これでは埒(らち)があかない。これに付き合っていては永遠に手続きができない。廊下に「インフォメーション」とあるので、そこを探したら、これも番号札をとって順番を待つという。何とも大層な官庁だ。幸い、この番号札だけは発行している。しかし、この順番を待つだけで1時間もかかった。この官庁はよほど働きたくないらしい。
廊下で順番を待ちながら、壁の張り紙を読むと、「この事務所では、キャパシティの関係上、順番札の発行数を制限している」と断ってある。さらに、「順番を予約したい人は、課長に相談すること」ともある。待つこと30分。突然、発行機管理人が、番号札を発行するから、到着順に並ぶようにと声を上げる。しかし、誰が何時、どんな用事でこの待合室に来ているか分からない。この光景もハンガリーの病院や官庁で見慣れたところだ。なるほど、それで人が増えたわけだ。「それなら」と、最後尾に並んだ。今度は「15」という数字を叫んでいた。残りの3時間で15人受け付けるということだ。ところが、今度もちょうど私の前で、番号札が切れた。件(くだん)の管理人は何度かボタンを押していたが、「もうない。明日の朝8時だ」という。こいつらは馬鹿じゃないかと思いながら、「インフォメーション」の順番が来るのを待った。
順番がきて、事務所の大部屋に入った時に合点した。窓口は12ほどあるのに、3〜4名しか働いていない。それも一つの窓口で1時間に2名程度の事務を処理するだけだ。だから、何時間も待たなくてはならない。担当官との会話も奇妙なものだった。別の書類(多分、知り合いから頼まれた書類)の作業をしながら、こちらを見ることもなく、
「何の用?」という。
私は立ったまた、「Cナンバー車両証の更新はこの事務所でしか受け付けないのか」と聞くと、声を出すことなく、首を縦に振るだけ。「Igen?」ともう一度聞くと、他の事務処理を続けたままもう一回首を振るだけ。
「アポを取りたいのだが」というと。
「ここでは取れない」とだけ。
「どこで取れるのか」と聞くと、
「廊下に書いてある」。すでに張り紙は読んでいるから、そんなことは分かっている。
「だから、どうすれば良いの」。
「別の建物で取れる」。
「どこの建物」。
「隣だから、地階のレセプションで聞いて」。
こんな回答を得るのに、1時間も待った。隣の建物は、免許証などの個人的な公証書類の発行を受け持っている課だが、そこのインフォメーションで車両関係書類更新のアポが取れる。訳の分からない仕組みだが、とにかく2週間先にアポを確保した。
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「ヴァイダフニャーニィ城」 |
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W. 腐敗と同居 |
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さて、指定された月曜日の10時にこの中央官庁に出かけた。15分ほど前に到着したが、驚くことに、この車両関係事務所の建物前に100名ほどの行列ができている。私は予約をとっているから良いが、この事務所では午前中に処理できる数は精々20〜25名だ。それ以外の人は番号札をもらえない。運良く番号札を引けた人も、ほとんどがさらに数時間、事務所で待つ必要がある。
アポを事前に取った人は、地階にある別の部屋で手続きをする。ドアのガードマンにどういう仕組みで受け付けるのかと聞くと、名前を呼ぶから待っていれば良いという。ところが、予約時間の10時を過ぎても、声がかからない。壁には、「予約時間に居なかった者は、再度、予約をとらなければならない」と警告してある。待合室には役人でない男性が1人、机に座ってなにやら忙しく事務処理している。その彼の許へ、次から次へと人がやってきて書類を置いていく。彼はその書類に目を通し、必要な郵便振り込み用紙を渡している。タクシーやトラックの運転手が彼に書類の代理処理を任せているようだ。その彼は一定の書類が集まると、カウンター越しに車両事務役人の1人に渡す。車両関係担当官が2名のこの事務所で、そのうちの1人がこの裏仕事に専念している。行政・電子サービス中央公証所という大仰な官庁で、大っぴらに裏仕事が行われている光景は奇妙だ。もっとも、この彼氏、ともて迅速に書類を処理していたから、役人数人分の仕事をこなしているが、裏仕事だからいただけない。
さすがに堪らず、カウンターに行き、「いったい何時になったら受け付けるのか」と聞くと、もう1人の担当官が、「申し訳ない。予約が入っているのを知らなかった。今の仕事を片付けたらすぐに受け付けるから、しばらく待って欲しい」という。予約時間が30分ほど過ぎて、ようやく私の順番がきた。こうして、定期車検が済んでから、実に40日後にようやく新しい車検証を入手した。もちろん、無料ではない。12000Ftも請求された。
私が順番を待つ間、2階の受付けからはみ出た人々が、次々にこの地階の事務所に入ってきて、「どこでアポがとれるのか」と聞く。ガードマンが隣の建物を教える。要するに、全体が組織されていないのだ。こんな官庁は廃止するか、所長初め、全員を解雇して、出直すしかないだろう。
行列があるところに、必ず腐敗現象が起きる。今、各所の公証所や役所で、順番札の発行を制限して、人工的にボトルネック(行列)を作り出している。公務員が楽に仕事できるために仕組みだが、ボトルネックができる所には、必ず腐敗が発生する。中央公証所のようなハイランクの官庁で、堂々と裏仕事が行われている現実は、どう見ても異常だ。政府の計画や構想と、現場の組織化が大きく乖離しているのがハンガリー。こういう官僚組織の効率性が低いところで、健康保険制度を複雑にして、いったい誰が得をするのだろうか。
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